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ヘイお待ち!イカ(くさい)堕ち紙ぃ!
すいません、スシチェンジャー買ったもんでつい……
お待たせしておいて申し訳ないのですが、今回はあれれっ?てぐらい堕ち成分少なめです。
風邪ひいたらいけないので、ちんこはしまって下さい。
そして、アップロード容量の問題で文字コラやめました。
前回分までは、そのうち同一フォーマットでアップし直そうと思ってます。
さて、当初の想定より遥かに長編になりそうです……
翌朝。
売り言葉に買い言葉で、つい菫を放置してしまったが、やはりどうも様子がおかしかった。
気が引けるが、確かめといた方が良さそうだ。
フィリスは、そう考えていた。
「ちーす。アイツは……いないな。この時間ならいつも机で本読んでやがるのにな……?」
フィリスが席に着こうとしたところで、クラスメイトが声をかけてくる。
「おはよう、フィリスちゃん。ねぇねぇ、お嬢見てない?」
「よう、琴乃。……いや、アタシも探してんだけど、今日はまだ来てないのか?」
「それがね、ニノンちゃんもゆなちゃんも教室に来ないし、おかしいなと思って見回ってみたらね」
「…?」
「学年委員会の子たちも、全然来てないんだ。特に行事とかも無いはずなんだけど……」
「委員会の連中がまとめて……?そりゃ確かにおかしいな」
(昨日、アイツがおかしかったのも生徒会室だったな……やっぱり、何かあったか……?)
「委員会の皆で秘密の会議でもしてるのかな?フィリスちゃん、何か知らない?」
「いんや、アタシは知らないよ。……興味も無いね」
「うーん、そっかー。じゃあ私、ちょっと校内探索してくるね」
(……興味は無いけど、な……)
「お帰りなさいませ、お嬢……あれ、ゆなさん!」
「えへへぇ、タマさん、お疲れ様でーす」
その日の午後、メイド喫茶にゆなが訪れていた。
対応しているのは、ジョウの紹介でこの喫茶店に居ついたタマミである。
「お疲れ様です!遊びに来てくださったんですか?」
「はぁい。今日はお友達も連れてきちゃいましたぁ。
さ、お姉さま、こちらへどうぞぉ」
「ふふ、お邪魔いたしますわ」
見れば、ゆなの後ろには女子高生の団体が連れ立っている。
「わっ、団体さま!すぐにテーブルご用意します!少々お待ちになってくださいね!」
「あは、そんなに焦らなくても大丈夫ですよぉ。
…そう言えばタマさん、今日はジョウさん、いますよね?」
「はいっ、ジョウさんでしたら、バックヤードのお掃除を……」
ぴくん
その時突然、タマミの五感にざらりと触れる気配が生じた。
(えっ……これ……い、淫獣人の……?)
「そうですかぁ、バックのお掃除をされてるんですねぇ。じゃあ、すぐにこちらに見えますよねぇ」
(ど、どこ!?どこからこの気配が……)
「あ、ゆなっちダ。おいスー」
「あっ、ジョ、ジョウさん…!あのっ、い、今……っ」
「エ?」
「えへへぇ、ジョウさん、見ーつけたぁ」
「あの方がターゲット……。ふふっ、まぁ何とも、野蛮な空気を醸し出される方ね」
「あははっ、さっさとやっちゃおうよ、お嬢~」
「え、えっ…!?この気配って、まさか……!?」
ジョウが姿を現した瞬間、自分の背後で膨れ上がる淫獣人の気配に、タマミは慄いた。
ピンと立った獣の耳と尻尾が、妖しく笑う少女達の視界に入る。
「あら、あの娘も淫獣人じゃない?」
「本当ね、私達のお仲間よ」
「でも……まだ『目覚めて』いないみたい」
「くすくす、それなら、私達で思い出させてあげましょうよ」
「良いわね、昨日は狩られる側だったけど」
「今日は狩る側で遊べるのね、楽しそう」
「きゃはは!まずはあなたから!」
「私達がレイン様の代わりに!」
「調教し直してあげるわ!」
口々に好き勝手な事を言いつつ、半淫獣隷奴化した少女達がタマミに踊りかかる。
「き、きゃあああああああっ!!」
「タマッ!伏せテッ!」
「とアァァァァァッ!!」
瞬間、獣のような俊敏さで跳躍したジョウと、少女達がタマミの頭上で激突した。
「……ふゥッ!」
元々の身体能力の差か、場慣れの差か、ジョウは少女達を床に叩き伏せていた。
(わー、ジョウさん、素敵ー!!)
「あは、さすがジョウさん。正義の戦隊ヒロインやっちゃうだけあって、強いんですねぇ」
「ふふっ、まったく、先走ってやられるなんて無様ですわよ、あなたたち」
「ちゃんとあたしらの『本当の姿』に戻ってからかかれっつーの!」
菫たち三人を、闇のオーラが包み込む。
淫獣隷奴の装束、尻尾が、爪が、牙が、少女達の肢体を彩っていく。
「もー、いきなりだナァ。…んー、ここで暴れちゃったラまずいかナ」
「ジョ、ジョウさん?どうするんです?」
「ン、しっかり掴まっててネ、タマ。逃げるヨ」
「きゃははぁ!ジョウさん、いえ、エンジェルライオン!」
「レイン様のご命令により…」
「お前の身体、貰うよ!!」
淫獣隷奴と化したゆなとニノンが、ジョウ目掛けて飛びかかる。
「行くヨ、タマ!エレンさン、ごめン……ネッ!!」
「え?えっ!?うわきゃーーーーッ!!?」
ガッシャーーーン!
「えっほ、えっほ……ふう、こんだけ離れれバ大丈夫かナぁ?」
「い、いえ……まだ不安なので、もうちょっと抱っこしててもらいたいですっ!」
「モー、怖がりだナぁ、タマは」
いまいち緊迫感に欠ける二人。
だが、目前の空気が歪み、魔淫空間の裂け目から現れた人影に相対してしまっては、そののんびりした空気も打ち払われてしまう。
「うわっとっト!」
「きゃあ!……あ、ああ、アナタは……!!」
「久しぶりだな、エンジェルライオンに、出来損ないのタマミ」
「こら、おまエ!タマのこと出来損ないなんて言うナ!」
「ふふふ、相変わらずイキがいいな。そうでなくては、私のペットに加える意味が無い」
余裕綽々に笑うレイン。
次の瞬間、魔淫空間の歪みの中から淫獣隷奴たちが現れる。
多勢に無勢。
タマミという守る対象がある以上、全力で突破口を開いてこの場を出来るだけ迅速に脱出し、勇たちと合流しなければ。
野生の勘と本能で、以上の考えに瞬時に到達したジョウは、エンジェルブレス起動アクションに入ろうとする。
だが、それはレインによって制されてしまう。
「おっと、変身するつもりならば、止めておいた方が無難だぞ。
変身して戦えば、この娘たちは死んでしまうだろうからな」
「んン?どーいう事サ!?」
「この娘達の身体は、半分人間のままってことさ。
淫隷化も何も施していない。当然、肉体強化もしていない……
ライブエンジェルの力で一般の人間を攻撃すれば、どうなるかぐらいは分かるだろう?」
「ムー、おまエ、ずっこいゾ!」
「ふふふ、ありがとう。手段は選ばないタチでね。
……そうら、同僚も追いかけてきてくれたようだぞ」
「ジョ、ジョウさぁん!」
いつの間に現れたのか、ジョウたちの背後には菫やゆなをはじめ、喫茶店を襲撃した淫獣隷奴たちが静かに控えていた。
「うウー、ちょっとまずいかナ…」
「さあ、そろそろ覚悟を決めた方がいいな。
今なら、その後ろの出来損ないとつがいにしてやっても良いぞ?どうする?ふふふふ…」
「んにゃロー!」
じりっ、じりっ、と少女達が間合いを詰めていく。
獲物を狙うハイエナの群れのような、暗く光る瞳がジョウとタマミの周囲を囲む。
そして
「やれっ!!」
「「「「「ニァーッ!!!」」」」」
「ジョジョジョ、ジョウさぁあぁぁぁああん!!」
レインの号令、タマミの悲鳴と共に、淫獣隷奴の少女たちが一斉に殺到する。
万事休す。
ジョウの本能がそう告げる。
だが、その時
烈風が
舞った
「爆ぜろおぉぉぉぉぉ!!!」
閃光、衝撃、轟音、電撃、稲妻、熱風。
「なっ……何だ?何が起こった!?」
「……ったく……興味は無いけどさ……」
「う、うう……あ、貴方……!よくも、よくも……この、野蛮人……!」
「へっ、吐く台詞はいつも通りなんだな……!」
To Be Continued …