「おーイ、めーぐミーィ」
「恵ちゃぁーん!いたら返事してー!」
アカデミアを訪れたその日、連絡の途絶えた恵。
勇はアカデミアへ、ジョウはタマミを伴い、街へ捜索に赴いていた。
「いませんね、恵ちゃん・・・」
「んーム、やっパなんかあっタのかなア」
ピッ ピッ ピッ
「オ?」
と、その時、ジョウの左手首のブレスレットから通信音が流れ出す。
「あれレ?恵かラ?」
「もしもーシ、恵?」
『あ、ジョウさん。よかった、やっと繋がりました!』
ブレスから聴こえてきたのは、紛れもなく恵の声。
ジョウとタマミは顔を見合わせ、やれやれといった安堵の微笑みを浮かべる。
「もー、恵ィどこ行ってたのサ、心配したんだヨ?」
『ごめんなさい、ブレスが故障しちゃって連絡できなかったんです!
昨日は急用が出来ちゃって、アカデミアの研究施設に泊まらせて貰ったんですよ』
「なーんダ、ま、何事もなくて良かったヨー」
『ご心配おかけしました・・・
あ、それで、ちょっと確認したい事があるのでジョウさんにもこちらに来て頂きたいんです。
場所は・・・・・・』
「・・・・・・ン、分かっタ。
今日はバイトも無いシ、今から行くヨ。そいじゃネー。
フー、やれやレ」
「あは、恵ちゃんが無事で良かったですね、ジョウさん!」
「ネー。
それジャ、ボク行ってくるけド、タマはどーすル?」
「あ、お供しまーす♪」
・
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「ふふ、簡単なものね。
よくやったわ、メグミ」
「あはぁぁ・・・ありがとうございます、アキお姉様・・・」
通信を終えたメグミは、同じくスレイブとされた少女達に挟まれていた。
少女達は、メグミのペニスに左右からついばむようなキスを繰り返している。
「あっ、あぁ、あはぁ・・・おちんぽぉぉ・・・」
「ふふ、彼女は大分経験があるみたいだから、あんたの『妹』になるかもしれないわね、メグミ。
しっかりとマザーの愛を教えてあげてね」
「はいぃ・・・ジョウさんにも、勇さんにもぉ・・・おちんぽ、あげるのぉ・・・」
***
「えート、この部屋ダ。こんチャー」
「し、失礼しまーす・・・」
恵に指定された部屋へとやってきたジョウとタマミ。
部屋に入るとすぐに、恵の姿が見えた。
ただ、それは・・・・・・
「こんにちはー、エンジェルライオン、牙黄 ジョウさん・・・と、タマミさん・・・だったかしら?」
「・・・・・・」
二人が入室してきた事は分かるだろうに、無言で床に座り込んでいる恵。
声をかけてきた見知らぬ少女は、ニヤニヤと思惑ありげな笑顔を浮かべている。
「うン、ボクはジョウ、こっちはタマ。
・・・ンー?恵?どったノ?」
ジョウに声をかけられても、恵は振り向こうともしない。
「恵・・・?メグミぃー?聴こえてルー?」
「ジョ、ジョウさん・・・なんだか雰囲気が・・・」
「ぷぁ・・・もう、うるさいですねジョウさん・・・」
「今、お姉様のおちんぽにご奉仕してるんですから、邪魔しないで下さい・・・」
舌を突き出したまま、横顔を二人に向けるメグミ。
その顔には、怪しいマスクがかけられていた。
「恵・・・!?
な、何してんのサ!」
「恵ちゃん・・・!?う、うわ、ジョ、ジョウさん、あれって・・・
あ、あの人、おちんちん生えてる!」
「ふふ・・・あたしはシスター・アキ。
マザーファルス様の下僕にして、メグミの今の主人でもあるわ」
「マザー・・・ファルス?
恵の主人だっテ、ふざけた事ゆーナ!」
「ま、魔因子は感じない・・・あの人、淫怪人じゃありません!」
「淫怪人?
あぁ・・・ダーククロスって言ったっけ?
あんな連中と一緒にしないでよ、あたし達はオルガニアン・・・マザーファルス様に仕える者。
・・・そして、すぐに貴方にもそうなってもらうわ、エンジェルライオン」
「お断リ!
恵も元に戻してもらうかんネ!
・・・ムッ!」
左右に素早く視線を滑らせたジョウは、不意に恵の腕を取った。
「は、はえ?
ジョウさ・・・」
「超獣天装!!」
「ニャーーーッ!?」
一瞬の後、二人の立っていた場所に左右から影が飛びかかった。
スレイブとなった二人の少女は、攻撃を外されながらも一瞬で体勢を整える。
タマを抱え、部屋の中央に踊りだしたジョウは、囲まれる形となってしまった。
気がつけば、メグミも飛び掛ってきた二人の少女と同様の淫猥なコスチュームにその身を包まれている。
「へえ、さっすが、戦闘力一番のエンジェルライオン。
あたしの奴隷達の攻撃を察知できるんだぁ。
・・・ま、そこまででしょうけど」
「ウー、ちょっとまずいかナ・・・
こいつラ、割と強そうダ」
「あ、あたし、このパターンで足手まといばっかり・・・!
ごめんなさい、ジョウさぁぁん・・・!」
「さ、大人しくあたしの奴隷になってもらうわよ・・・!」
***
「ジョウ!ジョウってば!
・・・・・・駄目だ、ジョウにも繋がらない」
「アカデミアから恵が出て行ったのは確認できた・・・あとは帰り道に何かあったかだけど・・・
ジョウにまで連絡がつかないなんて、何か、おかしいよね・・・
・・・嫌な予感がする」
「くっ・・・ジョウ、恵・・・!」
「・・・・・・」
「ふぅん・・・あらあら・・・」
「・・・なんだか、面白くない事になりそうねぇ・・・」
***
「あグぅっ!!」
地に倒れたジョウの背中に、エナメルのような光沢を持ったブーツがめり込む。
「ぐ、ウ・・・!」
「あの状況から一人逃がすなんて、大したもんよね。
それでこそ、あたしの奴隷にしてあげる意味があるってもんよ」
タマミを庇い、なんとか部屋の外に逃がしたジョウ。
だが、4対1、しかも相手に恵が含まれている状況では思うように闘えず、遂にアキの前に倒れ伏してしまったのだった。
「さ・・・メグミ、いいわよ。
お友達にマザーの愛を・・・」
「はい、アキお姉様・・・」
「ジョウさん・・・」
「メ、恵、やめてヨ、正気に戻りなヨォ!」
「おちんぽって、とっても気持ちいいんですよ・・・
ジョウさんもマザーファルス様の下僕になって、おちんぽ授けて頂きましょうよぉ・・・」
「恵!ボク恵をそんな子に育てた覚えはないゾ!」
「私はマザーファルス様の子です・・・
ライブスーツ、消去」
メグミが何かを操作した途端、ジョウはスーツを解除され、全裸に剥かれてしまった。
それに驚く間もなく、ボンデージに包まれたメグミのペニスが挿入される。
「ふァァっ・・・!
ヤ、ヤァ・・・めぐ、ミ・・・ヤメ・・・!」
「あはぁ・・・ジョウさんの中、気持ちいいですよぉ。
・・・ジョウさん、経験豊富なんですよね。
このおまんこに、何本も何本もおちんぽ咥え込んで来たんですよねぇ」
「そ、そリャそうだけド・・・!
あウっ、うァうウっ・・・!」
「そしてその度にザーメン注ぎ込まれてきちゃったんですよね、人間の下等なザーメンを・・・!
だから、ジョウさんはスレイブになるしかないんです。
私の妹に、私以下の奴隷に・・・!」
「めっ、めぐ、ミぃ・・・!?
おね、がイ、やメ・・・」
「んブっ!!?」
半開きになっていたジョウの口に、突然アキのペニスが捻じ込まれた。
衝撃に、ジョウは目を白黒させて喘ぐ。
「ン、んグっ!んぶぶウ・・・!?」
「そうよぉ・・・あんたはマザー以外のザーメンに汚された存在・・・
だから、あたしの姉妹には出来ない代わりに、奴隷にしてあげるわ。
ほら・・・!」
「ング・・・ぶあぁァっ!!」
ジョウの口内に、アキの精液が放たれる。
その臭いと味は一瞬にしてジョウの思考を支配し、その意識を闇に叩き落していく。
(ンァ・・・こレ、ヤバ、イ・・・・
なにモ・・・かんがえ・・・らレ・・・)
「あははっ、でも安心してね。
マザーは奴隷にも平等に愛を注いで下さるから!
さ、メグミ。上手くやったご褒美よ。
好きなだけ犯し抜きなさい!」
「あはぁぁ・・・ありがとうございます、アキお姉様ぁ・・・!」
「ウ・・・アァ・・・ァ・・・」
***
「勇・・・さーーーーん・・・・・・」
「っ!
タマちゃん!?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・勇っ・・・さぁん・・・!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・!!」
「タマちゃん!
どうしたの、大丈夫!?・・・ジョウは、一緒じゃないの!?」
「はぁ、はぁ・・・ジョ、ジョウさん・・・!」
「ジョウさんが、め、恵ちゃんがぁ・・・
大変なんですっ!!!」
「・・・!
や、やっぱりダーククロスの罠だったのね・・・!」
「ち、違うんです、ダーククロスじゃない・・・別の・・・!」
「・・・!?
・・・二人とも・・・!!」
***
「ふふっ・・・似合うじゃない。
さ、そろそろ落ち着いたでしょ。
自分は何なのか・・・宣言してみせて」
「あ、ハ・・・ボ、ボク・・・は・・・」
「ボク・・・は・・・アキお姉様の・・・奴隷・・・にしテ・・・
メグミお姉様の妹・・・スレイブ・ジョウ・・・でスゥ・・・」
・
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・
***
「・・・・・・」
家主が出払い、静かな恵達の住居。
レインは一人、床の間の隅に佇んでいる。
(・・・おなかすいた)
恵の消息を心配する勇達は、当然のように食事の用意を忘れていった。
極度の無気力状態にあるレインは自らそれを催促する事はなかったが、胃が空腹を訴えてきたので仕方なくそれについて考える事にした。
(・・・ごはん・・・だいじなもの)
だいじなもの。
そう考えた時、レインの脳裏をふと小さな記憶が掠めた。
「めぐみ・・・おなかすいた」
「あ、レインさん、起きたんですか。
ちょっと待っててくださいね、これを地下の研究室にしまってきますから」
「・・・?」
「ふふ、大事なものなんです。
今はまだ未完成ですけど、これが完成した時には・・・」
(だいじなもの・・・ちかしつにあるの・・・かな)
ぼんやりした思考に従い、レインはふらりと立ち上がろうとする。
その時。
ぴん。
「――――」
敵意は無い。
だけど、不快。
レインは獣の感覚に従い、不意に現れた人影に視線を縫い付ける。
「・・・・・・」
「やあねぇ、そんなに睨まないでよぉ」
「や、レインちゃん。――お久しぶりぃ」
To Be Continued ・・・